ZoloSCANはOnPoint社のレーザー式ガスモニタリングシステムです。
電気炉排ガス常時モニタリングを可能にすることで、操業状態の見える化を実現します。
電気炉操業の省エネ化・見える化の目的のひとつとして、排ガスをモニタリング装置は多く開発されてきていますが、ZoloSCANシステムはレーザーで排ガスライン内のガスを直接分析することはもちろん、応答速度2秒かつ、接触範囲の平均成分を測定することで常時モニタリング=見える化と、瞬時測定による制御連動=省エネ化を実現することができます。
特徴
- 瞬時測定&フィードバック
- 測定成分CO、CO2、H2O、温度を1台・1本のレーザーで瞬時測定応答速度2秒
- 瞬時に測定値を表示することであらゆる連動制御が可能
Zolo SCAN system カタログ
効果
①燃焼効率向上:二次燃焼(酸素利用)の最適化
CO測定値から、二次燃焼システムと連動することにより、酸素供給のタイミング効率化が図れ、二次燃焼の有効性が向上します。
②省エネ:巻き込み空気のセービング
O2、温度の測定値から、巻き込み空気量を推察し集塵機回転数の最適化に繋げます。
③安全対策:水蒸気爆発の予防、CO・H2によるダクト内での爆発・燃焼反応を予防
水も常時監視することによって、非定常かどうかをモニタリングすることでパネルの経年劣化をモニタリングすることができます。
CO・H2を多量にダクトへ吸い込むことで起きる燃焼反応をモニタリングすることで、爆発などを未然に防ぎます。
4成分を瞬時測定&フィードバック
- カーボン量、酸素量、燃料の制御、還元、出鋼のタイミングの推定・最適化が実現
- 炉内への空気巻き込み量・ブロワ駆動の省エネ化を図る
- 鋼クーラーなどパネル溶損による水漏れの早期発見
- 二次燃焼と連動することで二次燃焼反応の最適化が実現
機能
サンプリング分析との比較
- 局所測定ではなく、レーザー接触範囲の平均成分を測定
- サンプリング抽出法と比べて5倍以上の分析速度
- 排ガスライン内のガスを直接分析
- ドリフトがなく、キャリブレーション不要
構成機器
全体構成イメージ
取り付け位置測定方法(CFD解析)
位置によって測定結果が大きく変わる為、CFD解析を実施致します。
測定結果の信頼性
エルボとダクト間の空気の流入に影響されない距離に設置し、設定することで電気炉から出てくる「ガス」を測定することが可能です。
※サンプル吸引式の測定だと炉が傾斜したときにポイントがずれる、または測定した箇所がピンポイントの為、測定結果の信頼性が下がってしまいます。