特徴
概要
酸素富化燃焼バーナシステム「Innova-Jet」は、加熱炉、焼成炉、取鍋などにおいて、燃焼温度の向上、燃料使用量削減、加熱時間の短縮、またCO2排出量の削減を目的に開発された、空気バーナーの代替技術です。 また当社独自の「振動燃焼システム」により、特殊な排ガス処理設備を準備することなく、窒素酸化物(NOx)の排出量を大幅に削減することも可能な、画期的なバーナシステムです。
用途
加熱炉用バーナー、焼成炉用バーナー、取鍋加熱用バーナー、その他高温を必要とする加熱における空気バーナー代替としてお使い頂けます。
製品紹介
酸素富化燃焼とは
空気燃焼(酸素:21%)と純酸素燃焼(酸素:100%)の間の酸素濃度下で行われる燃焼を「酸素富化燃焼」といいます。
支燃性ガス中の酸素分を増加させることにより、空気燃焼と比較して高い火炎温度が得られるとともに、窒素分を低減することが出来るため、排ガスとして持ち去られる熱エネルギーを低減することができます。
そのため、省エネおよびCO2の排出削減に貢献する技術として、高温の加熱炉や溶解炉、取鍋加熱等、各種燃焼アプリケーションへの応用が検討されています。
Innova-Jetにより燃焼効果改善!(取鍋用バーナー編)
Innova-Jetは取鍋加熱における空気バーナーの代替品となるバーナーです。支燃性ガス酸素を富化させることにより、空気バーナーでは到達が難しい燃焼温度を実現すると共に、排ガス量や燃料の削減、加熱時間の短縮など、お客様の要望に沿った様々な改善を可能にします。
燃料削減効果は目標加熱温度によって、変動しますが、3割~5割の燃料削減実績がございます。
(※酸素代は別途費用としてかかります。)
空気バーナーによる取鍋加熱と比較して、以下のメリットが考えられます。
- 酸素富化した支燃性ガスを供給することにより窒素分が低減する為、 蓋の隙間からの排ガス熱損失が少ない。
- 排ガス熱損失が少ない為、取鍋に熱が効率よく伝わり、取鍋の周辺環境温度も上昇しにくい。
- 酸素富化により火炎自体の温度も上昇し、昇温時間が短くなる。
事前のヒアリングを基にした、Innova-Jet導入効果試算を行った後に、現地での効果実証試験も可能です!(※現地テストの費用は一部ご負担頂きます。)
現地試験方法
既存バーナ、Innova-Jetそれぞれにおいて加熱を行い、取鍋の各点での経過時間当たりの温度変化を計測する。
①空気バーナで通常加熱。各点の到達温度=目標温度とする。
②Innova-Jetで加熱。上記目標温度に到達するまでの時間を計測し、到達時点までに使用した燃料の削減率を計算する。
Innova-Jetにより燃焼効果改善!(加熱炉、焼成炉用 低NOxバーナー編)
加熱炉、焼成炉向けのInnova-Jetにおいては、Innova-Jetの基本的な特徴である酸素富化燃焼に加え、 当社独自の「振動燃焼システム」の導入をおすすめしております。
振動燃焼システムは、酸素富化燃焼中に空気を一定のタイミングで供給することにより、酸素富化燃焼の天敵である窒素酸化物(NOx)を約90%以上削減するシステムです。
異なる2種類の燃焼状態を繰り返すことでバーナー火炎の形状や圧力にも変化が生まれ、窒素酸化物(NOx)の低減だけでなく、一定の流量で燃焼した場合と比較して、伝熱効率の向上や熱分布の均一化、加熱時間の短縮や燃料削減にも効果があります!
Innova-Jet リーフレット(取鍋用)