食品分野では、様々なガスを利用した食品の品質維持、液化窒素の特徴を利用して高品質な食品凍結、加工性の向上、ビジュアルの演出、機能性を提供します。
1. 食品用ガスの特徴
●窒素(N2)
・包装材内の空気を置換し、酸化・風味抜けの防止
・好気性菌の繁殖を抑制
●炭酸ガス(CO2)
・制菌効果により、菌類の繁殖を抑制
●酸素ガス(O2)
・食肉等に対し、色味の保持
・カット野菜等に対し、鮮度保持
・養殖魚類の呼吸、水中の有機物や排泄物のバクテリアによる分解、無害化
●ヘリウムガス(He)
・包装材のピンホールを検知するため
●アルゴンガス(Ar)
・ワインなどの酸化・風味抜けの防止
・高比重によるガスカバリング(空気よりも重い)、置換用
食品用ガスの利用用途例
●ガス置換包装(MAP:Modified Atmosphere Packaging)
惣菜、菓子、野菜、精肉、水産加工品等
●飲料、油、調味料ボトル上部のガス置換、液体中に含まれる溶存酸素の除去
ワイン、日本酒、ビール、食用油、魚油、しょうゆなど
2. 液化窒素の特徴
●-196℃の極低温の液体
●常温下で他の物質と反応しない不活性なガス(酸化防止)
●大気圧露点-65℃以下の極めて乾燥しているガス
●気化しても空気中の約78%の成分であり、環境に無害
食品用液化窒素の利用用途例
●高品質を維持する瞬間凍結
●きれいな表面凍結、カッティングなどの加工性の向上
●急速冷却による工程のボトルネック改善
●ソフトクリームの表面凍結による形状の維持
●チョコレートコーティング後の急速凍結
●液体原料の粒状凍結による機能性、新しい価値の創出
●ナッツ、スパイス、漢方薬などの低温粉砕による風味やにおいの維持
●飲料ボトルの酸化防止、ペットボトル圧力維持
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