大陽日酸株式会社(社長 CEO:市原裕史郎)は、国土交通省・経済産業省・農林水産省が提唱する「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、2019年7月25日に自主行動宣言を「ホワイト物流」推進運動事務局に提出しましたのでお知らせいたします。
記
1.「ホワイト物流」推進運動とは
深刻化が続くトラック運転者不足に対応し、国民生活や産業活動に必要な物流を安定的に確保するとともに、経済の成長に寄与することを目的に、
①トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化
②女性や60代以上の運転者等も働きやすい、より「ホワイト」な労働環境の実現
に取り組む運動です。
2019年4月、国土交通省・経済産業省・農林水産省が上場企業および都道府県の主要企業約6,300社の代表者に対し参加の呼び掛けを開始しています。
2.自主行動宣言の内容
当社が、自主行動宣言において表明している取組項目と取組内容は以下の通りです。
取組項目 |
取組内容 |
物流の改善提案と協力 |
待機(荷待ち)時間、休日配送、早朝・夜間配送の削減、時間指定の緩和及び附帯作業の合理化等を着荷主に提案し、実現を推進します。 |
パレット等の活用 |
パレット、カゴ台車、通い箱等を活用し、荷役時間を削減します。 |
入出荷情報等の事前提供 |
配車支援システム等を通じた入出荷情報の早期提供、システム高度化の推進。到着予定案内システムの実現を推進します。 |
集荷先や配送先の集約 |
ローリ運輸会社から近隣配送先集約の相談があった場合は、積極的に推進し、乗務員の拘束時間短縮に努めます。 |
荷主側の施設面の改善 |
出荷設備、受入設備及びローリ設備の改善を推進し、荷役時間や分析時間等を短縮します。
液化ガス貯槽等受入設備大型化による配送頻度を低減します。 |
リードタイムの延長 |
着荷主に対し、時間指定緩和を提案し、リードタイムを確保します。 |
発注量の平準化 |
運行効率を向上させるため、曜日波動や月波動の繁閑差の平準化を図ります。 |
納品日の集約 |
定曜日配送化等納品日集約の提案に対し、積極的に推進します。 |
物流システムや資機材の標準化 |
配車支援システム、車輌動態管理システム、計量システム等の標準化システムの導入を積極的に推進します。 |
契約選定時の法令遵守状況考慮 |
物流事業者契約の際には、関係法令の遵守状況を考慮します。 |
荷役作業時の安全対策 |
安全な作業手順の明示(作業手順の標準化)、安全通路の確保等の対策を講じるとともに、作業手順の運用状況の確認を実施し、労働災害の発生を防止します。 |
受注締切時刻の繰り上げ |
受注締切時刻を繰り上げ、配車確定時期を早めるとともに、追加・キャンセル等による配車見直しを抑制し、配車担当者の負荷低減と最適配車を実現します。 |
その他、高速道路の利用と料金負担、運賃と料金の別建て契約、運送契約の書面化については、実施済み(一部未実施含む)となっています。
3.当社を取り巻く環境と取組について
物流業界では、運転者の人材不足、労働環境改善(働き方改革関連法の施行含む)に関する各種規制の強化や燃料費の上昇等に伴い輸送コストの上昇が深刻な状況となっております。また、液化ガスローリの運転者においては、危険物である高圧ガスに関する専門的な技能と知識が求められるばかりでなく、高圧ガスの安定供給のため、負荷の高い輸送条件(時間指定配送・緊急配送・早朝/夜間配送・休日配送等)が相対的に多いことから、かかる問題は更に深刻になっており、より安定したサプライチェーンを維持するためには、荷主、物流事業者が一体となり生産性の向上に取り組んでいかなければなりません。
当社においては、高圧ガスの安全・安定・安心なサプライチェーンの持続性を高めるため、「ホワイト物流」推進運動を通じて、荷主と物流事業者が連携し、持続可能な物流環境を確保することで事業の発展を目指して参ります。
以上
本件に関するお問い合わせ
大陽日酸株式会社
東京都品川区小山1-3-26
管理本部広報・IR部
TEL: 03-5788-8015
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