液化ガスの供給方法 -エレクトロニクス分野
複数の液化ガス容器内の液残量を平均化した供給を実現(登録特許第5111962号)
本特許は、並列に連結した複数の液化ガス容器から、消費先へのガス供給を確実に行うことができる供給方法であって、容器間を液化ガスが移動する「液移動」が発生した場合でも、全ての液化ガス容器内の液残量を平均化することができ、ガス利用の効率を向上させることを目的としたガス供給技術に関します。
本特許のガス供給方法は、以下の制御を行ないます。
並列に連結された複数の液化ガス容器内の液残量(重量)を常時測定し、一番液残量の多い容器とその他の容器との差を監視します。この差ΔWが設定値1(W1)よりも大きくなった時、それらの容器からの供給を停止します。その後、差ΔWが設定値2(W2)よりも小さくなった時、供給を停止していた容器からの供給を再開します。
その後、全ての液化ガス容器内の液残量が少なくなり、供給能力に余裕がなくなった場合、全ての容器からの供給を再開します。これにより、消費先へのガス供給を確実に行うことができます。(図1)
また、ガス供給装置の供給能力に比べて実際の供給量が少ない場合、例えば、5本の液化ガス容器が設置されたガス供給装置において、消費先への供給量が容器3本で賄える場合(容器本数は供給量から自動的に算出します)、液残量の多い容器(図2では容器1、2、3の3本)を自動的に選択して供給することができます。この場合、液残量の変化に応じてガス供給を停止する容器を切り替えることにより、全ての液化ガス容器内の液残量を平均化することができます。
特長
- 容器間で液移動が発生しても、各液化ガス容器内の液残量を平均化して供給できます。
- 全ての容器内の残量をほぼ均等にできるので、供給終了時において、同時に全ての容器を交換することができます。
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