溶接施工方法及び溶接構造物 -産業ガス分野
水素ステーションなどの高圧水素雰囲気下での使用に耐える溶接施工方法(登録特許第5579316号)
本特許は、20MPa以上の高圧水素雰囲気下で使用される配管等の溶接施工技術に関する発明です。
水素ステーションなど、高圧水素を使用する配管や貯槽の溶接に有効であり、特殊な溶加材を用いずに母材並みの強度が得られます。
この溶接施工法の特徴は、母材として式(1)で計算されるニッケル(Ni)当量が27.4以上のオーステナイト系鋼を用い、溶加材としてSUS317、あるいはSUS317Lを使用することです。
Ni当量:12.6C+0.35Si+1.05Mn+Ni+0.65Cr+0.98Mo ………(1)
そして、溶接後に固溶化熱処理を施します。
この溶接施工法で溶接した配管等は、20MPa以上の高圧水素雰囲気下での使用に耐えることができます。
特長
- 一般的な溶加材で、母材並みの強度を得ることができます。
- 20MPa以上の高圧水素雰囲気下での使用に耐えることができます。
対象商品