News

2025/01/28
ニュースリリース

世界最先端の金属 3D プリンター用造形品質モニタリングシステム国内導入開始

日本酸素ホールディングスグループの日本産業ガス事業会社である大陽日酸株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:永田 研二、以下 当社)は、米国の Phase3D(読み方:フェーズ スリーディー)社が開発した金属アディティブ・マニュファクチャリング(以下、金属 AM)用造形品質モニタリングシステム「Fringe Inspection」の国内販売に向けた契約を締結しました。高い品質が求められる日本市場において、造形品質をモニタリングできる本システムを AM によるものづくりに必須のソリューションとして、当社はお客様に提案してまいります。

ニュースリリースPDF


パターン投影(金属 3D プリンター内)


1. システムの概要
 Phase3D 社は、金属 AM に求められる欠陥検査の造形品質モニタリングシステムを提供しています。同社製「Fringe Inspection」は、パターン投影(縞模様)を用いて、Laser Powder Bed Fusion 方式※1と Binder Jetting 方式※2の各層(造形層と粉末層)をミクロンオーダーで測定するシステムです。従来、造形後に行っていた品質管理を造形中に行うことで、リアルタイムに異常を検出し、造形品質を向上させることができます。
 本システムは、パターン投影用プロジェクターと読込用カメラで構成されており、お客様がお持ちの 3D プリンターに後付可能です。すでに 3D プリンターを導入し部品を造形しているお客様においても、新たな品質管理ツールとしてご使用いただけます。航空宇宙、医療、防衛など特に高品質が求められる分野において、大きな効果を発揮します。
 当社は本システムを日本市場に投入することで、既存 AM 事業の拡大を推進します。

※1 Laser Powder Bed Fusion 方式:金属粉末の薄い金属層を形成し、造形する部分にレーザーを照射し溶融・凝固させ積層造形を行う 3D プリンティング方式。
※2 Binder Jetting 方式:金属粉末の薄い金属層を形成し、造形する部分にバインダーと呼ばれる結合剤を噴射し、固形化する 3D プリンティング方式。

2. Phase3D 社概要
社   名:Phase3D
本   社:米国 イリノイ州
設   立:2011 年
代 表 者:Niall O'Dowd 氏


本件に関するお問い合わせ

大陽日酸株式会社
広報部: 03-5788-8015