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2025/04/23
ニュースリリース

無細胞タンパク質合成製造による、 研究向けサイトカイン、細胞成長因子タンパク質製品を販売開始

日本酸素ホールディングスグループの日本産業ガス事業会社である大陽日酸株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役社長:永田 研二、以下「当社」)は、無細胞タンパク質合成技術を用いて製造した研究向けサイトカイン※1、細胞成長因子※2の製品化に成功しました。第一弾としてIL-1βとOncostatin Mの2種について2025年4月より受注を開始しました。
※1:様々な細胞応答を引き起こす細胞から分泌されるタンパク質の総称
※2:細胞成長因子は、動物体内において、特定の細胞の増殖や分化を促進する内因性のタンパク質の総称。増殖因子、細胞増殖因子などとも呼ばれています

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【細胞成長因子の製品概要】 
 Human IL-1β、Human Oncostatin Mは無細胞タンパク質合成(大腸菌由来)により合成し、カラム精製により調製した研究用タンパク質試薬です。
 IL-1βは炎症誘発性サイトカインの1種で、T細胞の分化増殖を促進します。関節リウマチ、自己免疫の調節に関与が示唆されています。Oncostatin Mは細胞成長因子の1種で、神経新生、骨形成、肝臓発生に関与します。

 製品  ① Human IL-1β
 ② Human Oncostatin M 
 サイズ  20μg, 100μg, 500μg もしくはカスタムサイズ
 純度   >95% (SDS-PAGEによる) 
 エンドトキシン  <1EU/μg
 形態  1mg/mL 水溶液(-80℃凍結保存)
 活性  IL-1β: D10.G4.1 細胞増殖の濃度依存性にて確認
 Oncostatin M: TF-1 細胞増殖の濃度依存性にて確認


IL-1β 純度分析
SDS-PAGE


IL-1β 活性定量試験
D10.G4.1 細胞増殖の IL-1β 濃度依存性

 


本件に関するお問い合わせ

大陽日酸株式会社
広報部: 03-5788-8015